海老名版 掲載号:2014年5月30日号 エリアトップへ

「海老名市民オペラ」の代表を務める 川田 直輝さん 国分北在住 21歳

掲載号:2014年5月30日号

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見えないものに立ち向かう

 ○…「こう見えてもまだ21歳なんですよ」。身長は170cmほどだが、ガッチリとした体格がすでに貫禄をただよわせる。高校、大学で声楽を学び、オペラの楽しさや感動を知った。それを多くの人に伝えようと市民オペラの立ち上げを企画。「オペラ大好き人間です。知れば知るほど面白くなるオペラへの探求心を広められれば」と笑顔満点で語る。若干21歳。将来への期待をのぞかせる。

 ○…母、祖母ともピアノや合唱指導を行っており、物心がついた時にはピアノの前に座っていた。中学2年生の冬から声楽を志し、世界的にも有名な指導者に師事。めきめきとその才能を開花させ、全国大会で最高位の賞を受賞した。卒業後は名門の国立音楽大学附属高校へ進学。ここでも声楽の日本一を決める大会で2位に輝くほか、記念式典での演奏や東京都知事賞を受けるなど数々の実績を残しながら、スキルや知識を磨き上げていった。

 ○…「芸術とは山を登るようなものだと思います。てっぺんの景色を見るために歩み続ける。見えない頂点を追い続けることなのかもしれません」と落ち着いて淡々と話す独特の世界観が、これまでの経験値を感じさせる。「オペラは再現芸術」と話すように、当時の貨幣価値や時代背景を認識することから始まる。それから何百、何千回と歌い込み、音符や歌詞の意味を理解し作曲者の真意に迫りこむ。「この作業がたまらなく面白い。心揺るがす音楽への追求心が自分を動かしています」

 ○…「今、自動車教習所に通っています」。趣味の話など音楽から離れれば普通の大学生と変わらない。音楽の話になるとたちまち顔つきが変わる。「舞台は一発勝負の水物だからこそ、練習をした人にだけ、本番で見えない力が働く」。アスリートのような考えで音楽と向き合う。夢は「芸術のまちを創ること」。湧き出るアイデアが彼を動かしているのだろう。

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