三井不動産(株)がこの程「『三井ショッピングパークららぽーと海老名』を10月29日に開業する」と発表した。各マスメディアが一斉に詳細を取り上げるなど、注目や期待度が一気にヒートアップする一方で、地元からは「渋滞が発生し、車での移動が困難になる」「生活道路に抜けてくる車が増えると、安全への不安もある」といった懸念の声も聞こえてくる。
飲食店からファッション、雑貨など日本初や県内初の出店らが262店舗立ち並ぶ「ららぽーと海老名」。求人募集などで出店企業が判明するたびにインターネット上で大きな話題になるなど、そのオープンには高い関心が寄せられている。
多方面で対策
ららぽーと自体の工事は順調に進む中、国内でも屈指の大型商業施を受け入れる地元からは、生活環境の悪化、とりわけ交通渋滞への懸念が高まりつつある。
施設運営などを手掛ける三井不動産(株)の発表によると、ららぽーと海老名の駐車場台数は約1800台。
広報部の担当者は、これまで他エリアで取組んできた渋滞対策の成果を強調。
「近隣にも駐車場を確保する」などといった、他所での成功事例をベースに、海老名に特化した方策として、駅が近いという立地上のメリットを活かした「公共交通機関利用の来店者へのサービス付加」なども検討されているという。
また海老名市でも、5月に交通渋滞対策を検討するプロジェクトチームを発足。
取組みの内容には、まち開き後の職員動員体制や自家用車利用の抑制に係るPRなどが予定されている。
ほかにも、西口地区へのマイカー移動を減少させようと、市役所西側催事場を発着地点とする「シャトルバスの運行」なども視野に入れた計画が練られている。
計画通りにはいかず
しかし、渋滞緩和の切り札にもなり得る「市道整備」については「ららぽーと」開業前までに開通を予定していた箇所で遅れも見られ、進捗も「道半ば」といった様相=写真=。施設北側をはしる市道62号線を整備し、さらにその通りから今泉小学校に向かう市道307号線バイパスを新設は間に合う予定だが、西口地区からJR相模線の下を通り、文化会館と中央図書館の駐車場へと抜ける「上郷河原口線」は着工に至っていない。平成22年度から動き出してはいるが、現在も関係各所と協議をしながら進めている段階にある。
6月11日の市議会一般質問の中で、西口の交通渋滞対策について質問した飯田英榮市議は「計画通りでも渋滞の懸念があったが、計画通りにいかなければ、さらなる渋滞が起きる可能性がある」と話している。
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