「かながわの名産100選」に認定され、県内一の生産量を誇る海老名のイチゴが最盛期を迎え、市南部域を中心に栽培する農家が出荷作業に追われている。
審査員が各農園へ赴き生育状況などを評価する神奈川県の品評会で最高位の農林水産大臣賞を獲ったことがあり、とちおとめを栽培する「武井いちご園」(武井哲也代表・本郷)によると、今年は夏が涼しく、秋が暖かかったこともあり例年よりも1週間ほど早い出荷になっているという。また、「見た目は小ぶりなものの味はしっかりのっていて美味しくなっている」と話している。
幅広い人気誇る
海老名域におけるイチゴの栽培は1930(昭和5)年から始まり、当時は「福羽苺」という品種を栽培していた。「海印」として珍重され、新宿や銀座の名店にも出荷されていたほどの高級品で、桐の箱に収められ、昭和天皇に献上されたこともある歴史をもつ逸品だったという。
特産品の「イチゴ」は、全国へ出荷されているだけでなく、海老名市銘酒開発委員会によって、「いちごわいん」(市特産品第1号)や「いちご酢」などに商品化され毎年、市民に親しまれている。
武井代表は「これから冬の寒さで実がしまり、さらに美味しいイチゴが出来上がります。収穫して時間が経っていない直売所のものは実の痛みが少なく、鮮度も良いので是非ご利用して頂ければ」と話している。
イチゴの販売は市内大谷のJAさがみグリーンセンター(【電話】046・234・0080)や中央の海老名駅前農産物直売所(【電話】046・234・5310)、各農家の直売所などで行われている。
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