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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2016.02.12

交換留学生として有馬高校に通う
アビゲイル・テイト・クルスカさん
中央在住 17歳

「日本の高校生」満喫中

 ○…「中学の頃から行きたくて仕方がなかった」。青少年交換プログラムを通じ、昨年8月から受け入れ先である海老名ロータリークラブ会員の自宅にホームステイし、有馬高校に通っている。15歳の時、留学制度に初挑戦するも落選。それでも思いは冷めやらず、1年後に再び挑み、厳しい選考を突破した。生まれ育ったアメリカを離れ来日。「自分がここにいるなんて夢みたい。友達がたくさん出来て楽しい」と流暢に話す。

 ○…日本に関心を持ったきっかけは、12歳の頃に邦楽バンドの楽曲を動画サイトで聴いたこと。曲を気に入り、歌詞の意味を調べると、その内容に衝撃を受けた。「アメリカには、ここまでストーリーがあり、人の背中を押すような歌詞はない。日本語って素敵」。のめり込むようにJポップや邦画を視聴し、テキストに取り組むなどして独学で勉強。来日時には日常会話に困らないほど上達していた。

 ○…「学校は楽しい。はしゃぎすぎちゃうぐらい」と笑顔を見せる。邦画やドラマを見続けてきたため、芸能人にも詳しく、クラスメイトとはたちまち打ち解けた。現在はダンス部と華道部を掛け持ちするなど、高校生活を満喫中。特に、日本独自の文化を学べる生け花はお気に入りの一つ。「図書室の前には、私の作品をディスプレイしてもらっているの」と得意気な表情を見せる。

 ○…ホームシックにはならないが、時折、夢に両親が出てくるという。「心のどこかで寂しさを感じているのかも。アメリカに帰ったら、海老名の田園風景と大山の美しさ、人の温かさを両親に伝えたい」と話す。また「アメリカでは『全員がアニメ好き』だとか、間違ったイメージで捉えられている部分がある。今回の経験で学んだことや、本当の日本を教えてあげたい」。将来の夢は、日本語を生かしながらアートに携わる仕事をすることと。2つの国の架け橋となるため、更に学びを深めていく。

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