青年海外協力隊としてタイ王国に派遣される 久和野 崇司さん 本郷在住 33歳
日本の良さ海外に伝える
○…「いつか自分のできることを海外で生かしたい」。少年時代からの夢が叶い、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として、7月下旬にタイ王国へ向かう。現地の中高校生を対象にした日本語教育に携わる予定。「タイでは、第二外国語を学ぶ子どもが増えている。彼らに、日本に関心を持つきっかけを与えられれば」と話す。
○…昔、テレビで見た協力隊のドキュメンタリーが胸に響いた。「日本人が途上国で井戸を掘っていた。自分も何かできたらと、子どもながらに思ったんです」と振り返る。大人になり、一度は会社員として働いたが、夢を諦めきれずに退社。ワーキングホリデーとしてカナダ、韓国に渡航した後、現在は都内の日本語学校で教師を務めている。仕事上、異国で学ぶ生徒たちから悩み相談を受けることも多いという。「自分も同じ立場になればもっと彼らのことを理解できるのでは」と思い、長年の夢だった協力隊に応募した。
○…少年時代の記憶は、ほぼサッカー。本郷や有馬在住の子どもを対象にしたチームに8歳で入団し、青春時代をグラウンドで過ごした。座間高校に進み、3年生の時にチーム初となる関東進出を果たしたことが一番の思い出だという。社会に出てもスポーツ好きは変わらず、現在は3年前に始めた合気道に夢中。「武術好きのアメリカ俳優、スティーヴン・セガールに憧れて始めました。タイの子どもたちにもやって見せたい。興味を持ってくれるかな」と、はにかむ。
○…派遣期間は2年間。帰国後は再び日本語教育に携わり、将来的には海外に定着して日本語を教えることを目標にしている。「将来への良いきっかけとなるように、濃密な2年を過ごしたい」と抱負を語る。派遣先は「シーサケート県」という田舎町。「行ったことのない土地だけれど、不安はない。現地の食べ物や文化、全てが楽しみですね」と期待に胸を膨らませる。
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