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絶滅危惧種 「河骨(コウホネ)」市内で開花確認 海老名が県内唯一の自生地

社会

公開:2017年6月16日

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黄色の花をいくつも咲かせる、産川せせらぎ公園の「河骨」
黄色の花をいくつも咲かせる、産川せせらぎ公園の「河骨」

 神奈川県内では海老名市にのみ自生が確認されている絶滅危惧種で、スイレン科の植物である「河骨」。2008年に移植された北部公園近くの産川(さんかわ)せせらぎ公園や貫抜川放水路では現在、直径5cmほどの小さな黄色の花が開花時期を迎えている。

 「河骨」はごく近い将来野生での絶滅の危険性が極めて高いものとして、「神奈川県レッドデータブック」の中で絶滅危惧IA類に分類されている植物。水中に生える多年草で、きれいな水質・安定した水温・流れの穏やかな場所で生息するのが特徴だ。水底の泥に這う白い根茎が骨のように見えることから「河」の「骨」と呼ばれ、根茎に利尿薬のような効果があるとして中新田地区では漢方薬として重宝された時代もあったという。

 この希少な植物の絶滅を防ごうと、市内で保護活動を行っているのが「河骨保護の会」(高山清会長)だ。

 同会は2002年に中新田小学校関係や地元自治会らにより創設されたもの。9年前に河骨の自生地だった水路の護岸工事が実施された際には、自生地の環境に近い貫抜川・中新田小学校・今福薬医門・産川せせらぎ公園に約170株を移植するなどして河骨を守ってきた。

 現在は約10人のメンバーが所属。移植に成功した河骨の状況を見て回ったり、生息場所付近に保護・育成をPRする看板を立てるほか、最適な移植場所を探すなどの活動をしている。

 高山会長は「花は秋頃まで楽しめる。この機会に河骨のことをもっと多くの方に知ってもらい、興味を持たれた方がいらっしゃれば一緒に保護活動をしませんか」と呼び掛けている。

貫抜川放水路でも1週間前から咲き始めた
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