海老名市そば商組合の組合長を務める 市川 雅史さん 国分南在住 57歳
ぶれずに道を極める
◯…日本人に馴染み深い年末の風物詩・年越しそば。その文化を支える、市内そば屋15店舗が「海老名市そば商組合」に加盟している。40〜50代の若手経営者を中心に和気藹々とした雰囲気を育む団体を、10年以上組合長として束ねてきた。心掛けているのは「メンバーが気軽に悩み相談できるよう、普段から”横のつながり”を強くすること」。そば業界を盛り立てようと親睦を深めつつ知恵を絞る。
◯…国分南にある、創業50年の老舗そば店「国分寺そば」の2代目。結成して約半世紀の同組合には先代の頃から所属し、発足当初から携わった。組合が毎年欠かさず行うのが、各店舗で販売する天かすの売上金寄付。30万円ほど集まると市などに寄付しており、東日本大震災の時には被災地訪問し直接届けたことも。
◯…生家に今も暮らす、生粋の海老名人。実家はそばの出前がメインだったため、学生時代はカウンターで来店客と会話ができる和食料理人に憧れた。高校卒業後は栄養の専門学校に進み、調理師免許を取得。20歳の時に先代の父が亡くなり、商いを継いだ。経営を行う中で「店舗で直接お客様にそばを提供したい」との思いが強くなり、24歳で現在の店舗を構えた。その年に同じ海老名出身の夫人と結婚。以来、夫婦二人三脚で来店客がゆったり食事のできる空間作りに励み、今では多い時で日に500人が来店するほどに発展した。「お客様においしかったと言っていただけることが一番の喜びです」と語る。
◯…趣味はバイクと車。小学生の時に心惹かれて以来、雑誌を眺めたり、レース観戦に足を運んだ。ついにはサーキットライセンスを取り、自身もレース走行を行うほど熱中した時期もあったという。現在はバイクや車で、各地のそば屋巡りを楽しむ。モットーは「何事も一生懸命に、覚悟と決断をもって取り組む」。ぶれずに自分の軸を持ち、きっちりと向き合う姿勢がそば作りにも表れている。
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