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国分南在住菅原崇さん 逆境乗り越え、人生拓く 重度障害の弁護士

社会

公開:2018年2月23日

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信頼を置く介助者と菅原さん(手前)
信頼を置く介助者と菅原さん(手前)

 10年前に交通事故にあい、首から下が上手く動かない”四肢まひ”の重度障害を負った菅原崇さん=人物風土記。日本人初の音声認識ソフトで司法試験を合格し、全国展開する「弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所」に就職。2月に海老名支店(ダイエー海老名店内・【電話】046・204・8732)が開所され、支店長として忙しない日々を送っている。

 以前は大手食品メーカー「明治乳業(現明治)」で理系総合職として商品の研究開発などを任され、同社の主力商品「おいしい牛乳」などを生み出した。将来は「社長」を目指して仕事に力を注ぐ一方で、休日は海外旅行からスキー、スキューバダイビングなど趣味も全力で取り組む”アクティブ人生”を謳歌していた。

 しかしながら34歳のとき、突然にして人生を大きく変える事故が起こる。仕事の合間に夕食を買いに外に出た際、後方から乗用車にはねられ、頚髄を損傷。一命はとりとめたが、首から下が自分の意思ではほとんど動かない体になった。「遠くない将来に治るだろう」。初めはそんな思いだったが、リハビリをしても一向に症状は改善しない。1年の入院生活を送った後、会社復帰を希望したものの叶わず、やむを得ず退職。仕事や趣味など、これまでの生きがいを奪われ、どん底の思いを味わった。

弁護士の道へ

 死を考えた時もある。それでも「このまま終わるのは自分の生き方とは違うな」と考えていた。そんなある時、食事の席で友人から「首から上が動くんだから弁護士になれば。辛い人の気持ちも分かるし、お前ならできるよ」という一言に「そうか。いいね」と返事。人生の道に新たな光が照らし出された。

 2012年に横浜国立大の法科大学院に入学。そして41歳の時に迎えた司法試験では、字が書けないため前例のない音声認識ソフトでの記述解答が認められ、試験に挑み、初受験での合格を果たした。2016年に司法修習を終えた後、目指していた弁護士になり、就職。「同じ境遇をもつ人をはじめ、困っている人たちを助けられる存在になりたい」との思いを込めて、仕事に取り組んでいる。

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