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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2018.05.04

「えびなデイサービス連絡会」の初代会長を務める
中村 敏治さん
社家在勤 44歳

飽くなき向上心で行動

 ○…介護従事者らが集い、スキルアップや事業者・行政とのパイプラインを創出するため、3年前に発足した「えびなデイサービス連絡会」。市内を中心とした26事業者が連携を図り、利用する本人やその家族により良い生活を送ってもらおうと弛まぬ努力を重ねている。「虐待や労働環境など、介護業界はイメージが悪い部分がある。サービス向上を図るとともに、こうした先入観の払しょくもしていきたい」と前を見据える。

 ○…介護に触れたのは中学生の時。「今ではイメージの払しょくと言っているものの、当時一緒に暮らしていた認知症の祖母との生活はとても辛かった」と思い起こす。そんな記憶を残しながら、慶応義塾大学に進学したが家庭の事情により中退し、福祉施設に就職。その後、知人の縁で高齢介護施設に勤務することに。「最初は苦手意識が強く、何を話したら良いのか全く分からなかった。1ケ月もすれば、そんな思いは自然と無くなり、普通に接すれば良いんだと感じるようになりましたね」と振り返る。

 ○…現在はデイサービス施設のセンター長を務める一方で、地域との関わり合いを大切にしようと、介護以外の団体にも所属し、様々な地域貢献事業を行ってきた。「人付き合いが苦手で克服したいという思いでしたが、結果的に、会の運営方法をはじめ、色々なものを学ぶ機会になりました」とニッコリ笑う。

 ○…認知症やリハビリ特化、アミューズメント型など、特色をもったデイサービス施設が存在し、昔ながらの介護のイメージが時代に合わせて変わってきている。「介護業界と同様に、自分としても『発展途上人間』であることを意識して、既存の枠にとらわれず、成長を止めないよう邁進していきたい」と力強く話す。

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