海老名・座間・綾瀬 社会
公開日:2018.06.15
コウホネが開花中
海老名生息の絶滅危惧種
スイレン科の植物・コウホネ(河骨)が、北部公園近くの産川せせらぎ公園で、直径5cmほどの花を咲かせている=写真は6月9日撮影。
コウホネはごく近い将来野生での絶滅の危険性が極めて高いものとして、「神奈川県レッドデータブック」の中で絶滅危惧IA類に指定されており、県内では海老名市にのみ自生が確認されている植物。水中に生える多年草で、きれいな水質・安定した水温・流れが穏やかな場所で生息するのが特徴だ。
コウホネは市内中新田に生息していたが、護岸工事の影響などにより絶滅の危機にさらされた。これを受け2002年、中新田小学校や地元自治会関係者らが「河骨保護の会」を発足。自生地の環境に近い、貫抜川や今福薬医門公園、産川せせらぎ公園に移植などをして生息を繋いできた。
同会は、あす16日(土)まで市役所で行われている「環境展」でのPR活動や、生息地域での看板設置など、活動を継続中。高山清会長は「花は秋ごろまで楽しめる。海老名にだけ咲く花を、ぜひ多くの方に知ってもらいたい」と話す。
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