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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2019.01.11

海老名ニューイヤーコンサートに出演する
根本 真澄さん
下今泉在住 25歳

癒しの美声を届ける

 ○…若きソプラノの声楽家として、海老名の新春を彩るコンサートに出演する。これまでも同舞台に立ってきたが、今回初めてプロとして臨むため一段と気合が入る。当日はコロコロと転がすように歌うコロラトゥーラの技巧を活かしたオペラ楽興を披露する予定。「ステージには本場・ヨーロッパの方も出演するので負けないように頑張ります」と美しい声で語る。

 ○…音楽との出会いは3歳で始めたバイオリン。音楽科のある高校に特待生で進学し技術を高めたが、当時出会った恩師に母から受け継いだ美声と才能を見出され声楽に転向。東京藝術大学に進み歌声に磨きをかけた。特技は絶対音感と、歌詞・音をその場で考える即興演奏。選りすぐりの出場者が集う即興コンクールで上位10人に選ばれるほどの腕前だ。新しいもの好きな性格から、自身のコンサートでは友人が作曲した新曲初演も積極的に行う。「知られざるおもしろい曲って意外とあるんですよ。マイナーな曲も伝えられたらな」

 ○…福島県出身で、高校生の時に東日本大震災を経験。自宅が半壊するなど大変な状況に陥る中、2週間で音楽の練習を再開した。こんな時に不謹慎では…と葛藤する気持ちを家族が支えてくれたという。大学入学後にオペラ歌手の崔宗宝氏が被災地の学生の音大進学を支援する奨学金を設立したことを知り応募。受領者に選抜され、18歳で音楽家の夢の舞台・サントリーホールに立つという貴重な経験も積んだ。

 ○…曲のレパートリーを広げられたらと言語習得にも力を注ぐうちに、伊・仏・露・英・独の5カ国語を話せるように。今年の目標は「海老名に根付き、特に若い世代の活動を支援すること」。母方の先祖である琵琶法師のように、歌を後世に伝え続けていく。

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