海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2019.06.07
NPO法人「海老名ガイド協会」の会長に就任した
福井 敦さん
国分南在住 73歳
「繋がる」楽しさ知って
○…国指定の相模国分寺跡や秋葉山古墳群、龍峰寺の千手観音像をはじめ、地元住民でも知られざる歴史や文化、自然を紹介し、海老名の魅力を向上させている「ガイド協会」。今年で設立15周年を迎えるにあたり「ボランタリー精神の原点に戻って、歴代の会長から受け継がれてきた『和をもって貴しとなす』の通り、皆が楽しめる会活動にしていきたい」と語る。
○…父の仕事の関係で生まれはサハリン。終戦後、幼少期は北海道内を転々とした後、高校・大学時代は札幌で過ごした。卒業後は仕事関係で上京し、30歳のときに海老名へ。「北海道を開拓したクラーク博士の名言”少年よ、大志を抱け”と訳した方が、海老名の人だと知って親近感が湧きましたね」と当時を思い出し感情を高ぶらせる。その後、一度は平塚に移住するも、再び海老名に来るほど、お気に入りの場所になっている。
○…ガイド協会への入会理由は単純に”歴史好き”であること。自宅のリビングはそれを象徴するように、さまざまな歴史ジャンルの本が棚に並んでいるのに加えて、各地の土産物などが壁に飾られている。「現役時代は仕事一筋の生活だったので、退職後は妻とともに歴史探索と旅行をセットで楽しんでいます」と顔をほころばせる。
○…歴史以外にも囲碁やピアノの趣味もある。若い時にハマったという囲碁は碁会所に通うほど熱心になり、アマチュア7段の腕前。一方のピアノは、娘が小学生の時に習い始めたのを機に一緒に学び、現在もクラシックを中心に発表会に出演している。「ヨーロッパ旅行は音楽の歴史を楽しめました。何でも色んな事が繋がっているんですよね」と笑みを浮かべながら、自宅そばで自身初のガイド地”国分寺跡”を見つめていた。
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