真打噺家・林家たけ平のちょいと一服
(四)芸人独特の縁起担ぎ「するとあたる」
元号も新たに「令和」となりまして、初めて万葉集からの引用だそうでこういう事は今までに「れいわない」そうですね。
落語は相も変わらずでございます、令和の時代もたけ平を宜しく御願いします。
さて、前回に引き続き、噺家の「縁起かつぎ」の話の二回目です。落語家が嫌う言葉に「する」というのがあります。これは「興行がする」と言って嫌います。今の言葉に直すと「イベントが急にキャンセルになる」ということで「する」を縁起悪いとしますから、「する」を「あたる」に直して使用します。
ですから、昔から「すり鉢」の事を「あたり鉢」とか、「墨をする」ことを「墨をあたる」とか言います、これ、落語から出た言葉なんです。
ですから、「するめ」の事を何と言います?「あたりめ」って言いますでしょ?
これは皆さん普段お使いになっていますが、落語の縁起かつぎから出た言葉なんです。
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