真打噺家・林家たけ平のちょいと一服
(六)落語界の「真打」って?
落語の世界で使われている言葉が世間一般に広がって今、皆さんが当たり前に使っている言葉って、案外多いんです。今回から、数回、ご紹介しましょう。
まず、「真打」です。これは落語界の階級で、まず「見習」、そして「前座」、「二つ目」、最後が「真打」という階級。
「真打」の上の階級ってのは無いですね。まあ、あえていえば「ご臨終」でしょうか…。
何故、真打というのか。江戸時代、照明として、電灯やライトはございません。当然、蝋燭の灯りを照明として使用していました。最後に出てくる人を今は「真打登場」なんてことを言いまして使いますよね。当時も最後に出てくる噺家を真打と言いました。それは、最後の噺家で終演を迎えると、蝋燭の灯りの芯を打った、打ったってのは、つまり、消したわけです。
ですから、芯を打つ(消す)、そこから最後に出てくる噺家を「真打」というようになり、現在を広く使われています。
落語界から出た一般用語、次回もお楽しみに‼
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