えびな歴史めぐり【1】 海老名氏を辿って 河原口〜海老名氏霊堂〜
今号から「海老名ガイド協会」の協力で、市内の歴史を感じられる場所や散歩道を紹介するコラム「えびな歴史めぐり」を始めます。記念すべき第1回は、鎌倉時代にこの地で活躍したという”海老名氏”について。その歴史を辿る道をご紹介いたします。
海老名氏の出自は諸説があって確定できません。ここでは海老名氏中興の祖として名高い海老名源八季貞から述べたいと思います。
彼は武勇天下に名高く、保元の乱では天皇に味方した源義朝につきました(保元物語)。頼朝が旗揚げをした時には平家方の大場景親につきましたが、その後に頼朝の怒りを買い、息子の季重は斬られましたが、父季貞のその後は定かでありません(吾妻鏡)。季貞には有能な子達があり、長子は上海老名季久、二男は依知の本間能忠で後に一族は佐渡の守護職に、三男は国分有季、四男は下海老名能季で後に播磨国の地頭に、五男は荻野季重で荻野氏を名乗りました。その後に海老名氏は和田義盛の乱で和田方について敗れます。永享の乱では足利持氏側に味方したため、ついに滅亡への道をたどります。
海老名氏の出自から滅亡までの道を偲ぶ歴史さんぽ、先ずは河原口にある海老名氏霊堂を訪れることから始めましょう。
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