真打噺家・林家たけ平のちょいと一服
(八)最後に出てくる人「トリ」
「さて、今年の紅白歌合戦のトリは?」など、今では当たり前に使っております「トリ」という言葉。この言葉も落語界から出た言葉であります。
最後に出てくる人をトリと言います。今は出演料というものは、それぞれが個々にいただききますが、昔は落語家一行でうかがった時、最後に出てくる落語家に出演料をまとめて、皆の分を一括で払うんです。
それで、最後に出てくる落語家が他の出演者の出演料、つまり「取り分」を決めたんです。
最後の出演者が他の出演者の「取り分」を決めることから最後に出てくる人を”トリ”。取り分から生まれた言葉なんですね。
元々は落語用語だった。そんな言葉が沢山あります。隠れ落語用語、探してみると面白いかと思います。
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