真打噺家・林家たけ平のちょいと一服
(十)羽織を脱ぐ意味って?
お客様から落語家によくある質問があります。圧倒的にこの質問が多いので今日はそのお話を。「羽織を脱ぐタイミングってなにかあるのですか?」とよく聞かれます。実は適当に脱いでいるわけでなく、ちゃんと意味があって脱いでいるのです。
高座にあがり、色々と噺家が雑談等をしています。この間は、今日のお客様の様子をうかがっている時間で、この部分をマクラといいます。何故マクラというのか?本題の頭に付ける雑談、枕って頭に敷きますよね?だから、本題の頭で話している内容部分をマクラといいます。このマクラをひとしきり終え、本題に入る、この本題に入りましたよ、という合図で羽織を脱ぐのです。実は落語は分かり易い芸能なんです。
あと、舞台に上がりいきなり羽織を脱ぐ場合があります。それはですね…暑いからです……冗談はさておき、来年も落語の魅力、こちらのコーナーでたっぷりとお届けします。皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
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