座間市立相武台東小学校(金子憲勝校長)で19日、卒業式があり、地域に住む卒業生の兄弟が寄贈したグランドピアノが児童らに披露された。
卒業式は新型コロナウイルスの影響で例年より規模が縮小されたが、卒業証書の授与では全員が壇上へ上がり、児童と向き合った金子校長から証書を受け取った。
この日は、今年3月に卒業生の菅正憲さん(60/第1期生)・正彦さん(56/第6期生)兄弟が母校に寄贈したグランドピアノが披露され、卒業生の言葉と合唱を組み合わせた「別れの言葉」では、真新しいピアノが奏でる音色が出席者を包み込んでいた。
3月2日に学校へ届いたグランドピアノは当初、開校記念日の同6日に児童らに披露される予定だったが、突然の臨時休校で実現しなかった。
マスクを着けて式に臨んだ91人の卒業生は、卒業証書を受け取ると時と「別れの言葉」の最後の一曲で全員がマスクを外し、保護者や教職員らと向き合い成長した顔を見せていた。
金子校長は、創立50周年を記念して先輩からピアノが寄贈されたことを報告した上で「保護者が出席できなかったり式が延期された地域もある。これまで育ててくださった方々の前で卒業証書が受け取れたことを嬉しく思い感謝してほしい」と呼びかけていた。
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