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逗子・葉山 スポーツトップニュース

公開日:2025.12.19

逗子リトルシニア
打線爆発で2度目V
ミサワホーム杯で3年ぶり

  • 優勝旗、賞状を手に誇らしげな選手たち=チーム提供

 逗子を拠点に活動する中学硬式野球チーム「逗子リトルシニア」が11月22日、中井球場(中井町)で行われた「第39回ミサワホーム杯争奪親善野球大会」決勝戦で横浜金沢東リトルシニアに16対1で勝利し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。有馬弘監督=人物風土記で紹介=は「この結果に満足せず、さらに上を目指してほしい」と選手たちにエールを送る。

 決勝戦の緊張もあってか、序盤の3回まで毎回満塁のチャンスをつかみながらも、相手のエラーと併殺崩れで取った2点にとどまり、精彩を欠いていた。

 嫌な空気を一変させたのは主将の木村光琉選手。4回、再び満塁のチャンスで、走者一掃の三塁打を放ち、大量得点のきっかけを作った。「ここで打たなきゃまずい、自分が決めるという思いだった」と振り返った。6回には4番の谷瑠大(りゅうだい)選手の本塁打、5番の赤平莉都(りつ)選手の三塁打など長打の連発で7得点し、試合を決定づけた。

 もともと同チームは打撃が持ち味で、今大会も2回戦で35得点をあげるなど、5試合で計61得点と打線が爆発した。

 一方、守備面でも5試合で失点が2という鉄壁の守りを見せた。今大会はエースの谷選手が肘を痛めて登板できず、サードの吉浦陽大(ひろ)選手がマウンドに登った。大量リードの2回戦こそ3回まで投げて交代したが、他は全て完投。途中22イニング無失点という記録も。規定で1人の投手は1試合で99球までしか投げられない中、3回戦の瀬谷シニア戦では7回まで0対0でタイブレークにもつれ込み、8回まで投げてもなお規定投球数に届かなかった。有馬監督は「5試合2失点というのは33年間の野球監督人生の中で初めて。また、1試合で99球しか投げられないシニアで完投というのはすごいこと」と絶賛した。

打撃練習8割

 同チームは1981年創部。現在、2年生13人、1年生4人で編成。土日祝日に、逗子市の池子の森自然公園の野球場や第一運動公園野球場、葉山町の南郷上ノ山公園の野球場で練習している。練習の8割をバッティングにあてるという打撃のチームだ。

 長年チームをけん引してきた有馬監督は「技術習得だけでなく、野球を通じて、思いやりのあるやさしい人、礼儀正しい人になってもらいたい」と語った。

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