座間市広野台の株式会社エンビジョンAESCジャパン(松本昌一代表取締役兼CEO)を傘下にもつ中国の再生エネルギー大手・エンビジョングループが、座間市へのマスク寄贈を続けている。3月は延べ3回で1万9300枚、5月にも寄贈を予定している。
日産自動車座間事業所に併設する同社は主に、電気自動車の日産「リーフ」にリチウムイオンバッテリーを供給している。座間には本社機能と生産拠点があり約1000人が勤務。中国に本拠地を置くグループは世界各国で再生エネルギー事業を展開している。
座間の工場はもともと日産自動車が所有していたが、2018年にエンビジョングループ(レイ・ジャンCEO)に譲渡された。地域ではオートモーティブエナジーサプライ(AESC)として知られていた。
ラインを応用
グループでは、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2月にアメリカやデンマークでマスクを調達。拠点がある日本に5万枚を送り、座間市には3月19日に1万枚、26日に3千枚、4月9日に6300枚を寄贈した。ほかにも関係のある横浜市や相模原市にも寄贈している。
グループはさらに、中国江蘇省で風力発電に使用するタービンを製造している工場のクリーンルームを応用して、1日8万枚を生産生産している。ここで生産したマスクは最終的に1日10万枚となる見通しで、「スマイルマスク」として欧米やアジア各国へ輸出し、各地の自治体などに寄贈を続するという。
エンビジョンAESCジャパンの今泉利國広報担当部長は「座間市に寄贈させていただいたマスクは2月に調達したもの。5月にはスマイルマスクが届く予定です」と話す。今回のマスク生産ラインは新型コロナウイルスが終息すれば廃止するものだという。
市長が謝意
座間市の遠藤三紀夫市長は「大変ありがたい寄贈で心より感謝している」とし、感染拡大でマスク不足がひっ迫する医療機関などへ優先的に配布しているという。
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