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海老名・座間・綾瀬 トップニュース社会

公開日:2020.06.12

マスクでつなぐ海老名愛
回収、洗浄して寄付へ

  • マスクを手にする今泉直人さん

  • 「なかや」の寄付ボックス

 不要な未使用マスクや手作りマスクを回収し、点検・洗浄した上で、必要な人のもとへ届ける有志プロジェクトが海老名市で5月末から始まった。回収ボックスは6月末まで市内各地に設置される予定。

 プロジェクト名は「えびなマスクネットワーク」。クリーニング店「ハイジ」を経営する今泉直人さん(42)が発起人となり、経営者仲間の協力を得て始動した。

 プロジェクトでは、市内各地にあるボックスでマスクを回収し、メンバーで不良品でないかを点検。手作りマスクは「ハイジ」でクリーニングした上で、福祉施設などに寄付する。

11カ所に設置

 「市内の家庭にも政府配布の布マスクが届いたものの、『もう今更いらない』という声をニュースなどで聞く。使っていないマスクをたんすの肥やしにせずに、いい形で必要としているところに分配できないかと思った」と今泉さんは発足の経緯を話す。市内の店舗に協力を求め、市内各地域に合計11カ所のボックスを設置した。

 ボックス設置店の一つ、スーパーなかや海老名店では、設置直後から続々とマスクが集まっているという。同店の若林啓太専務(40)は「地域で困っている人のもとへ、地域の力で届けられる良い取り組みだと思った。従業員も寄付をしている」と話した。

 回収対象のマスクは、既成品、手作り品問わず未使用のもの。市外の人でも寄付することができる。6月末まで寄付を受け付け、点検やクリーニングを経て7月中には施設に届けられる予定。

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