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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2020.06.19

代表を務める川柳サークルが3周年を迎えた
山口 珠美さん
海老名市国分北在住 55歳

 ○…海老名市内で唯一の川柳サークル「川柳天馬」の発起人として代表を務めている。三年前の結成当初は4人で活動していたが、今では30人が所属する大所帯に。さらに市内での川柳活動を支援していこうと「川柳協会」も立ち上げ、川柳普及の道を邁進している。「高齢者向けのワークショップをきっかけに、天馬の会員になる方もいて、少しでも川柳の魅力が届けられたかな」と嬉しそうにほほ笑む。

 ○…川柳とは大学時代に江戸文学を専攻していた時に出会い、それから30年近くの付き合い。元々は短歌や俳句といった短詩形文学を詠んでいたが、川柳の自由さや日常の風景に引き込まれた。「短歌や俳句それぞれに素晴らしいもの。それ以上に川柳の魅力に取り憑かれて、気が付いたら人生の半分を使っていました」と目を細める。

 ○…海老名には9年前に高齢になった夫の両親の世話をするために東京から越してきた。住み始めてからすぐは、東京が恋しく泣いてばかりだったが、一年ほどたった冬の日、相模川に映る夕日を見て田舎だと思っていた海老名の印象が変わった。「40年以上東京で暮らしてきて、夫とその両親しか知り合いのいない場所で自分が暮らす姿を想像できなかった。でも夕日を見て、東京と比べてばかりで海老名に向き合っていないことに気が付いたんです。それからは人の優しさや自然の暖かさに気が付いて大好きになりました」と海老名愛を覗かせる。

 ○…結婚27年。川柳天馬と川柳協会が自身の子どもだ。これから5年目に向けて記念句集の作成や海老名市初の川柳大会の開催も計画している。「海老名で大好きな川柳を広げたい。そのために自分と仲間で何が出来るのか、それを考えるだけで楽しくなります」

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