「もしかしたら、新型コロナウイルスにかかっていたかもしれない」。医療従事者をはじめとしたエッセンシャルワーカーや、「3密」の状況に行かざるを得なかった人は、感染への恐怖が日夜つきまとう。これまで感染症対策をしながら紙面の発行を続けてきた私たちタウンニュース記者も例外ではない。6月19日から抗体検査を開始した海老名駅近くの検診センター「カラダテラス海老名」を取材し、記者2人が実際に検査を受けてみた。
抗体検査とは、ウイルスに感染したときに体内に産生されるタンパク質(抗体)の有無を調べるもの。検査時点でのウイルス感染を調べるPCR検査とは異なる。仮に陽性でウイルスへの「免疫」を確認できても、再感染の事例があり、感染リスクがないことの証明にはならはない。
同センターを運営するのは、社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス。海老名総合病院や座間総合病院も運営する同法人は、ウイルスの感染に不安を感じている人の要望に答えるため抗体検査の導入を決めた。他の受診者との接触を少なくするため、毎週月曜日から金曜日の午後3時から30分間、1日約10人の完全予約制で検査を行う。費用は8千円(税抜)。発熱者や、濃厚接触者は受診できない。
結果どう受け止める
検査は短時間で手軽に受けられた。
会場に着くと、まずは抗体検査についての説明を受ける。その後、手のひらを差し出し、指先から少量の血液を採取。目の前に置かれたキットに血液を乗せたあと、試薬を垂らして反応を見る。判定まで、わずか10分足らず。その場で結果を口頭と書面で伝えられる。
結果は2人とも「陰性」。陽性であれ陰性であれ、感染リスクはあると考えられているが、自分の今の状態がわかるということにおいては、不安の解消につながった。
担当者からは「感染対策が有効だったとも考えられる。引き続き対策を続けてほしい」とアドバイスがあった。検査を受けたことで、過去の行動を振り返るだけでなく、今後に向け気を引き締めるきっかけにもなった。
同センターによると仮に陽性だった場合、検査時点で自覚症状がない限りは、発症を終えて回復した状態と考えられ、PCR検査をする必要はないという。厚生労働省が調査のために実施した抗体検査では、検査キットによって結果にばらつきがあることも分かっており、同センター担当者は「あくまで不安を軽減する一つの指標としてほしい」と話した。(問)カラダテラス海老名【電話】046・292・1311
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