綾瀬市はこのほど、2021年度にスタートする「綾瀬市総合計画2030」の基本構想案をまとめ、今月1日に開会した市議会9月定例会に上程した。9月28日の本会議で採決される。
市は、01年度にスタートした総合計画「新時代あやせプラン21」が今年度で終了するため、18年度から2年間をかけて新たな計画の基本構想づくりを進めてきた。
市民参加のまちづくりカフェやグループインタビューのほか議会にも意見を求め、今年2月に基本構想の素案をまとめた。これをもとに市民から意見を募り基本構想案を策定した。
昨年9月に議員提案で制定された綾瀬市議会の議決すべき事件を定める条例に基づき、基本構想を議案として市議会に提案、審議を求めている。
新時代の計画
新たな総合計画の実施期間は、現行計画の20年に対し10年に短縮し、現行の将来都市像「緑と文化が薫るふれあいのまちあやせ」を引き継ぐことを明記した。期間の見直しについて同市企画課は「社会情勢の変化が激しい中で、実現性や実効性を高めるため」と説明している。
計画の理念には「“つたえる”を大切にするまち“つながる”を生み出すまち」を据えた。全国的な人口減少の加速や「まちづくりの中心は物から人に変化している」との認識に立ち、一人ひとりが伝えることを大切にし、繋がる機会を生み出すまちづくりを進める。
10年間の基本方針には「育てる」「稼ぐ」「支える」の3つの基本方針を設定し。それぞれに5つずつの戦略プロジェクトを掲げた。それぞれの基本方針は戦略プロジェクトを通じて連携し、好循環を生み出す関係にある。戦略の実施にあたっては、向こう3年間を見据えた実施計画を毎年更新し、計画に基づく事業に財源を配分する。
従来型の「基本構想・基本計画・実施計画」の3層構造の立て付けを見直し、基本構想と実施計画の2層構造にスリム化した。人と地域の結びつきや信頼関係を作り出すことを念頭に新たなまちづくりを開始する。
この基本構想案は議決を経たうえで、21年1月に発表する。本会議での採決を前に、9日に行われた総務教育常任委員会での付託審査では全員賛成で可決された。
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