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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2020.09.25

座間市長選挙で初当選を果たし、10月1日付けで座間市長に就任する
佐藤 弥斗さん
座間市小松原在住 50歳

笑顔に息づく不屈の精神

 ○…「家庭代表」というフレーズがぴったりの親しみやすさ。当選翌日に事務所を訪れると、取材ラッシュにも一切疲れを見せず、優しい笑顔は一層輝きを増したように見える。おなじみの「本人」のぼりをつけた自転車での選挙戦を徹底し、現職との一騎打ちを制した。「自転車は移動手段であって、特別好きというわけではないんです」と微笑む。選挙に際し当初は難色を示していた電動自転車も、今ではお気に入りの「相棒」だ。

 ○…戦況悪化を感じ心が折れそうになったときは、4人の子どもと義母の存在を支えに、市民の反応や感想を聞いて訴える内容を細かく修正していった。「皆の声を聞いて考えるスタンスは変えなかった。選挙を通じて、座間市民は優しくて、温かくて、賢いと一層感じました」

 ○…父親はCGアートの草分け的存在である幸村眞佐男さん。兄、弟2人の4人きょうだいで、短パン、ショートカットで男勝りな少女だった。小学校ではいじめに遭ったが、次第に「いじめは許さない」と立ち上がり一躍リーダー的存在へ。中学では恋愛よりも応援団に熱中し、さらしを巻いて大声を張っていたという。大学では軽音サークルで「パール」や「プリプリ」の曲でボーカルを担当。今でも歌が好きで、カラオケの十八番は「ダンシングヒーロー」だとか。精神力の礎になっている剣道は小学校で始め、2段の腕前だ。

 ○…火力発電所計画を住民たちの力で阻止したことで市政に関心を持ち、がんで亡くした夫の意志を継いで市議に。尊敬する政治家は二宮尊徳。「状況を丁寧に聞き取って町の復興を成し遂げた。私も皆さんの声に耳を傾けていく。そのためにも『みとさん』と気軽に話しかけてもらえる存在であり続けたい」

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