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公開日:2020.10.23

綾瀬リトルシニア
全国へあと2勝
部員18人、50年目の挑戦

  • 綾瀬リトルシニアの選手たち(上)、主力の4選手※右から濱川隼(投手)小泉柊人(主将・サード)櫻井集明(捕手)清水龍斗(一塁手)

  • 18日の試合で本塁打を放った櫻井

 創部50年、部員18人の中学生硬式野球クラブ、神奈川綾瀬リトル・シニア(綱嶋洋一会長・田中茂生監督)が、8月30日から10月4日まで開催された県秋季大会でチーム過去最高の3位に入り、全国大会出場をかけた関東大会に出場している。

 地域で50年続く神奈川綾瀬リトルシニアは、全国で546チームが加盟する日本リトルシニア中学硬式野球協会傘下の関東連盟(5支部199チーム)南関東支部に所属する62チームのひとつで1970年創部で県内古豪のひとつ。

 中学部活動の軟式野球とは一線を画す中学硬式野球は、甲子園や大学選手権、都市対抗、プロ野球への登竜門ともいわれ、チームの勝ち上がりと試合での活躍が野球人生のその後を大きく左右することもある。

猛打で好発進

 綾瀬が3位に入った大会は、来春の全国大会、高校野球でいえばセンバツに繋がる県予選で44チームが参加した。綾瀬は初戦の厚木に8─1で勝ち3回戦では東北楽天の松井裕樹らを輩出した青葉緑東を6─2で破りベスト8に進出。この時点で上位10チームに与えられる関東大会への出場権を獲得した。

 準々決勝では伊勢原を8─1で下したが、準決勝で平塚に9─10のサヨナラ負けを喫した。その後の3位決定戦で秦野を8─3で退け、チーム結成50年で過去最高の県3位の成績を収めた。

 関東大会には5支部から勝ち上がった48チームが出場し、上位12の全国出場枠を争っている。

 綾瀬は10月18日に埼玉県内で行われた1回戦で櫻井集明(大谷中・海老名スラッガーズ)の本塁打を含む16安打で富士見(埼玉)を18─9で下し、全国まであと2勝となった。25日の2回戦では過去8度、昨年も日本一に輝いた世田谷西と対戦する。

 この大会には海老名リトルシニアも出場していて、18日の1回戦で浦安を4─2で下し、25日に武蔵府中と対戦する。

4選手中心に

 綾瀬の部員は2年生10人と1年生8人。海老名市を中心に綾瀬市、藤沢市などから選手が集まっている。

 全盛期の80年代後半には県央各地から80人を超える選手が所属したが、少子化などの影響で5年ほど前から1学年の選手が10人を下回るようになった。

 今年の新チームは2年生10人、1年生8人で野球未経験で入部した選手もいる。今夏まで上級生チームで活躍した小泉柊人(柏ケ谷中・海老名ホーマーズ)、櫻井集明(大谷中・海老名スラッガーズ)、濱川準(柏ケ谷中・東伯ヤングリーブス)、清水龍斗(海老名中・海老名ダックスズ)の4選手を中心にチームワークで並み居る強豪を退けてきた。

 就任3年目の田中茂生監督(49)は「上級生のチームでも主力だった4人を中心に2年生と1年生がよくまとまっている。主力選手の練習への意識が高く、ほかの選手たちにもいい影響を与えてくれている」と話す。

 綾瀬から過去にプロ野球選手は出ていないが、社会人の東京ガスで臼井浩投手(光明相模原―中央学院大)、NTT東日本で手塚渓登選手(横浜隼人―亜細亜大)がそれぞれ活躍している。

 チームへの問い合わせは小島コーチ【携帯電話】090・8644・4586。

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