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公開日:2020.12.18
あやせものづくり研究会
技術力を消費者に
賞レース、テレビ出演も
綾瀬の町工場の社長4人が、市と商工会と連携して「あやせものづくり研究会」の活動を続けている。ここで誕生した暮らしに役立つ製品が、先ごろ開かれた全国規模の審査会型ビジネスマッチングで金賞と審査員特別賞を受賞、会員2社が12月22日放送のNHK BSの番組に出演するなど勢いに乗っている。
あやせものづくり研究会は、綾瀬市と綾瀬市商工会の呼びかけに集まった有志町工場4社のグループで、持ち前の高い技術力を生かした日常使いの製品づくりに取り組んでいる。
研究会は2016年に4社でスタート。デザインや販売の専門家からアドバイスを受け、ナウ産業(同市深谷上、今(こん)寿義社長)がチッカ黒染め処理、旭工業(同市早川、嶋知之社長)がカーボン加工をいかした調理器具を開発。鎌田理化学器械製作所(同市吉岡東、佐野則之社長)は高い純度と透明性を持つ石英ガラスで風鈴を開発して販売を始めた。
今年から参加の野口製作所(同市深谷南、野口裕社長)も精密板金の技術で商品化を控える。
全国から100種類の商品を集める「バイヤーズルーム」で先ごろ、ナウ産業の「テツコナベ」が金賞、同社の「テツナベ」が審査員特別賞をダブル受賞した。
12月22日(火)にNHK BSプレミアムで放送予定(午後7時30分〜)の逸品紹介番組「イッピン」では「一般ではなじみのない特殊素材で暮らしに役立つ製品」を作る町工場として、旭工業と鎌田理化学器械製作所がダブル出演する。
「テツ」「スミ」「セキエイ」の独自ブランドを打ち立てた各社の課題は「販路開拓」。発足当時から参加するナウ産業の今寿義さん(46)は「いまがあるのは市の政策があったおかげ。今後は独自に販売できる販路を拡大したい」と話す。各社とも本格的な消費者向け商品の開発は始まったばかりだ。(問)綾瀬市工業振興企業誘致課【電話】0467・70・5661
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