海老名・座間・綾瀬版
公開:2021年1月15日
エリアトップへ
鈴鹿明神社(古木普総宮司)所蔵の「北条藤菊丸棟札」が7日、座間市指定重要文化財に指定された。
棟札とは、神社仏閣などの棟上げを記念して、寄進者や造営日などを記録した木製の札。文化財に指定された棟札は高さ586mm、幅234・5mm、厚さ18・4mmで、焼失した社殿を再建した1556(弘治2)年に北条藤菊丸が寄進した記録。過去の大火で同年以前の所蔵品が現存しないため同社で最古の所蔵品となる。
「藤菊丸」は小田原の北条五代で知られる北条氏の3代目、北条氏康の三男、北条氏照の幼名。藤菊丸の名が記された古文書は全国で2例しかなく、氏照の座間地域の支配を研究する貴重な資料として近年、学術的に注目を集めてきた。市文化財保護委員会による調査で、江戸時代から判読不能とされていた2文字を赤外線写真により解読できたことも史料的価値を高めた。
古木宮司は「全国に2例しかない貴重なものが座間にあることを感謝したい。市教委と連携して保護し、座間の歴史を子どもたちに伝えていきたい」と話した。
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>