ハーモニーホール座間で2月10日(水)から14日(日)まで「夫婦で同じ趣味展」が開催されている。座間市教育委員会主催。ジャンルの異なる2組の夫婦による展示会は、同委員会として初の試み。
写真の尾崎夫婦
夫婦そろって写真が趣味だという緑ケ丘在住の尾崎忠夫さん(81)と敦子さん(76)夫婦は、二人の旅の思い出をテーマに、約50点の写真を展示する。
夫の忠夫さんは20代の頃から写真が趣味。定年を機に、家事や子育てで趣味を持つ時間がなかった敦子さんに写真講座を勧めた。「一緒に旅行しても、私が撮影しているときに妻は座って待っていた。一緒に楽しみたいと思った」と振り返る。
敦子さんは講座に通ったことをきっかけに写真のとりこに。めきめきと腕を上げ、コンテストでは敦子さんの方が評価を得ることもあるという。「私の方がはるかに長く取り組んでいるのに、妻の方が上手いと言われることもあって」と頭をかく。
忠夫さんは祭りなど動きのある瞬間を得意とする一方、敦子さんは自然風景をじっくりと吟味しながらシャッターを切るスタイル。今では写真が生活の中心になり、普段の会話も写真のことばかりだという。「一緒に取り組めることがあると、夫婦は円満。今回は2人で相談してコロナ禍でも希望を持てるような展示内容になっている」と自信を見せた。
油絵の大塚夫婦
栗原中央在住の大塚末男さん(68)と正子さん(71)は油絵が共通の趣味。末男さんは生まれも育ちも座間で、幼少期から絵が好きだった。
結婚後、正子さんは末男さんの絵を描く姿を見て興味が湧き、絵画講座に通い始めた。はじめは軽い気持ちだったが、末男さんと一緒に夫婦展を開催できるようにと本格的に取り組み始めたという。
普段は自宅2階に増築したアトリエで創作活動に打ち込む2人。末男さんは現役時代に工務店の職人だった経験を生かし、近隣の自然や建築物などを精緻に描くことを得意とする。正子さんは人々の暮らしや、漁港を多く描いてきた。今回は夫婦で35点の絵画を展示する。
正子さんは「毎朝二人でラジオ体操に行き、そこで目にする風景や人の動きが作品に反映されている。絵を描く作業だけではなくて、その題材となる風景を一緒に見つけるのもとても楽しい」と微笑んだ。
ときにライバルとして、ときに相棒として、互いの個性を表現する2組の夫婦。市教委の担当者は「リタイア後は、夫婦で過ごす時間は増えていく。同じ趣味を持つことの素晴らしさが伝われば」と話した。
入場無料。午前9時30分から午後4時。(問)市教育委員会生涯学習課【電話】046・252・8476
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