ナラ枯れ対策に取り組む市民団体「座間安全・安心推進会」の会長を務める 小林 覚さん 座間市入谷西在住 73歳
根気強く、安全な街めざす
○…虫を媒介として、ブナ科の樹木を集団枯死させる「ナラ枯れ」。市内でも被害が拡大していることから、市民団体として民間でもできる対策方法を考え、情報発信や普及活動に力を入れる。「市有地であるか民有地であるかに関係なく虫は飛んできて被害は拡大する。暖かくなると虫が羽化するので、ナラ枯れ対策は待ったなし」と、危機感を募らせる。
○…2015年9月、自宅近くの神井戸湧水脇で、直径約1メートルのケヤキが突然倒れ駐車していた車を押しつぶした。人がいたらあわや大惨事。「青々とした巨木がなぜ倒れたのか…」。調査してみると、キノコ菌が侵入し内部が腐朽していると推定できた。「倒木事故は絶対に防ぐ」と決心し、市の高齢者向け生涯学習学級「あすなろ大学」で出会った仲間と昨年4月に会を立ち上げた。
○…山梨県出身。幼少期からものづくりが好きで、ダンプカーなどの建築特殊車両の製造販売会社に就職。国内はもちろん、中東などの発展途上国を中心に世界を飛び回って現地人の技術指導を担った。「オマーンで貯水池造成に携わったら国王から直々に『日本の20倍の給料を払うから国に留まってくれないか』と言われた」と、目を細める。
○…会の名称として掲げているように、倒木問題だけではなく、市民生活に潜むさまざまな障害を、市民の力で解決していくのが目標。「被害が出てからでは遅い。一朝一夕にはいかないが、より暮らしやすい街にしていくため根気強く活動していきたい」と力強く語った。趣味は「これも『ものづくり』の一種」という料理。100キロを駆け抜けるウルトラマラソンを過去何度も完走したスポーツマンで、人生のテーマは「根性」。
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