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海老名・座間・綾瀬 トップニュース経済

公開日:2021.04.02

日本の大動脈と連結
綾瀬スマートICが開通

  • 開通直後の上り線出入口 =スキップ綾瀬店の屋上から

  • 開通直後の下り線出入口=綾瀬バス停付近

 綾瀬市小園の東名高速道路「綾瀬スマートインターチェンジ(IC)」が3月31日正午に開通した。綾瀬市のほか近隣市の住民の利便性向上や地域経済の活性化、救急医療、防災力の向上にも期待が高まる。

 綾瀬スマートICは、綾瀬市内を南北に縦断する県道42号(藤沢座間厚木線)と東名高速道路上下線をつなぐ本線直結型ICとして整備が進められてきた。接続工事は13年度に着工。当初は18年3月の開通を目指したが、二度の延期を経て31日の開通を迎えた。

 横浜町田ICから約9・2キロ、厚木ICから約6・1キロの位置にあるETC搭載車専用の出入口。開閉バーの手前で一旦停止する2段階でバーが開閉する仕組みで、普通車の料金は東京まで1100円、厚木360円など。

医療と防災

 スマートICの開通で東海大学病院(伊勢原市)などへの所要時間が短縮される。市中心部から約30分だった東海大学病院までの所要時間は約15分に短縮される。

 防災面では、災害時の広域物資輸送拠点となる厚木基地と、県の防災拠点となる厚木市の県央地域県政総合センターまでのアクセスも向上する。

駐車場も設置

 上下線あわせて1日約100本の高速バスが停車する東名綾瀬バス停の入口には有料駐車場と駐輪場が整備された。北側の上り線は車17台、自転車16台、バイク4台で南側の下り線は車29台、自転車24台、バイク6台が駐車できる。

 地域の声

 この日は、開通の瞬間を目にとめようと、正午までに上下線合わせて約500人の住民らがかけつけた。

 下り線付近にいた綾瀬市小園の70代の女性は「最近は暗いニュースばかりだったので明るいニュースを生で見ることができて嬉しい」と、目に涙を浮かべた。

 昨年の工事見学会に家族で参加し、息子の行弘くんと訪れた同市寺尾台の大渕陽子さんは「夫は仕事で来られず残念がっていた。家族で楽しみにしていたので早く利用したい」と喜びを語った。

 近所に住む70代の男性は「昔は『乗れない飛行場、止まらない新幹線、入れない高速道路の綾瀬市』と言われたので嬉しい」と話していた。

 この日は新型コロナに配慮して県や市は式典を開かなかったが、綾瀬市商工会が正午に花火を打ち上げると、集まった市民から大きな拍手がわき起こっていた。

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