海老名・座間・綾瀬 教育
公開日:2021.04.16
座間高でリアル防災訓練
装置使い煙を再現
県立座間高校(村上聡校長)で4月7日、生徒が自ら行動を考える実践的防災訓練が行われた。
東日本大震災から10年の節目に、より緊張感をもって訓練に臨んでもらうために教職員が初めて企画。地震と、それに伴う火災を再現するため、発煙装置を新たに導入。緊急地震速報のデモ音源を校舎内に流したあと、廊下に煙を放出した。また生徒が自主的に非常ベルを鳴らしてもよいよう警備会社との調整も行っていた。
訓練は教職員が教室にいない休み時間を想定。事前に何が起こるかを知らされていない生徒たちは指示を待つのではなく、緊急地震速報の音や発煙装置から出る煙を見聞きして、仲間と声を掛け合いながら冷静に避難をしていた。
訓練を終え、男子生徒は「最初はどう動けばよいのかわからなかったが、煙の来ない方向を考えて逃げた」と感想を述べた。村上校長は「集団よりも個で判断し行動した方が生存率が高いというデータもある。一人ひとりの意識を高めてもらうために、今回のような主体的な訓練はとても有意義だ」と話した。
同校では6日に入学式が行われ、この日が全学年が揃う年度最初の日だった。教室からの避難経路を確認してもらうため、入学や進級直後のタイミングでの訓練実施を決めたという。
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