綾瀬市は20日、後輩の隊員に暴行を加えたとして男性消防士長(42)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。暴行を市に報告しなかったとして消防長らも処分した。消防を巡るパワハラの不祥事は昨年12月に続くもので、市は消防長への処分を前回の訓告より重い戒告とした。
暴行があったのは消防署北分署(同市寺尾本町)。処分を受けた消防士長は今年3月、同じ消防隊の後輩(30代)の足を蹴り筋挫傷など全治数週間のけがを負わせた。連絡の行き違いに腹を立てたという。
消防によると、消防内部で被害者の処罰感情を確認した上で、上長2人と被害者、加害者の4人の同席で互いの言い分を確認した。加害者の謝罪を被害者が受け入れ、それ以上は追及しない意向があった、として「当事者間の解決で終息した」と判断。2次被害も懸念される状況があった。
その後、市に匿名の投書があり、暴行と消防による幕引きが判明した。市には、パワハラがあった際に速やかに人事主管課長に報告する決まりがある。
相次ぐ不祥事に古塩政由市長は21日付で全庁職員に通知を発出。このなかで市長は「昨年から複数回にわたって非違行為が続き、再発防止策に取り組む中で発生したことに大きな問題がある。組織全体の意識改革が必要」と危機感を示した。
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>