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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2021.05.21

座間警察署の署長を務める
山田 隆さん
座間市在勤 59歳

相手を思う 集大成の一年

 ○…1984年に神奈川県警入りし、今回で22回目の異動。署長としては川崎臨港署に次ぎ2署目。着任初日、署員や地域住民の空気感が落ち着いていることが印象に残っている。「どのような署かは雰囲気で分かる。落ち着いている署は、これまでの経験から警察に協力的な地域であることが多い」。この経験則は着任から2カ月経過した今、やはり正しかったと認識している。

 ○…座間署管内は住宅街が広がり、事件事故件数は少ない。しかし交通の便が良く、繁華街からの人の往来は活発なことから「油断は一切できない」と気を引き締める。昨年度は発生件数が減少し、検挙率が上がるなど治安の改善がみられるが「1件でも発生すれば、そこには必ず被害者、負傷者がいる。われわれはゼロを目指して、工夫をしていかなければならない」と力強く語る。

 ○…実家は小田急相模原エリア。4つ上の兄が警察官になってから日に日に精悍な顔つきになるのを間近で見ており、自身も「絶対悪に立ち向かいたい」と志した。警察官人生の中で一番辛かったのは警察学校。夕日を見ながら「俺たちはどうなっちゃうんだろう」と語り合った同僚は今でも良き仲間だ。最初の配属は茅ヶ崎署で、第一機動隊にも7年在籍。警察学校の教官も経験した。

 ○…谷戸山公園でのジョギングが日課。「こんなに坂が多い街とは思わなかった。公園に着くまでに足に乳酸が溜まる」と頭をかく。四段の腕前を持つ剣道や、妻との山歩きも趣味。大切にしていることは、相手の身になること。「一番大切な人が被害に遭ったと置き換えて考えるよう署員に伝えている。そのひと手間が地域の団結を生むと思う」。来年3月の定年退職を控え、集大成の一年に気合十分だ。

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