座間市議会は21日、自民党・いさま、公明党、ざま大志会の所属議員16人が提案した「新型コロナウイルスワクチン接種への市民に寄り添った対応を求める決議」を賛成多数で可決した。
決議は、国の方針に基づき座間市が実施する新型コロナワクチンの接種事業に関するもの。決議文では、関係者に感謝を示したうえで「本市におけるワクチン接種の情報は錯綜し、予約がすぐに埋まるなど多くの市民から不安の声が寄せられている」と指摘。「近隣他市に遅れをとっている」と市の対応を批判した。
議員提案で新型コロナウイルス感染対策基金を設置した経緯など議会の協力姿勢を示したうえで、ナビダイヤルの変更や市内の病院、医院でのワクチン接種実施など全9項目の実現を強く求めた。市によると同基金の残高は57万円。
採決前の討論では「市長、職員は最善を尽くしている」「十分な分析もない誤った認識」などと決議を批判する声もあった。採決では、表決に参加しない吉田義人議長を除く提案者15人のほか共産党の2人が賛成。会派に属さない4人のうち3人が反対、1人が採決前に退席した。
決議を受けて佐藤弥斗市長は「議会の意思として真摯に重く受け止める。内容を精査して、できることは取り組みたい」とコメントした。
本会議で提案理由を述べた沖本浩二氏は本紙の取材に「ワクチン接種に関する一般質問の市長答弁に納得がいかない議員が多く決議の提案に至った。市長には議会の意思をくんでもらいたい」と話していた。
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