テキスタイル造形作家で、ハーモニーホール座間で作品展を開催する 岡本 直枝さん 座間市入谷東在住 65歳
「一期一会」創造織りなす
○…国内外で多くの作品を発表しているが、自宅兼制作拠点がある座間では初めてとなる本格的な作品展示。主催する市教育委員会からは「『テキスタイル』とは何かを理解できる展示に」とのリクエストが。そのため身近な作品も取り入れ、様々な魅力が伝わる構成にした。「繊維に関わるもの全てがテキスタイル。色や加工による風合い、糸一本へのこだわりを感じてもらえたら」とほほ笑む。
○…技術科教師の父、裁縫仕事をしていた母の家庭に生まれ、ものづくりは日常の中にごく自然にあった。中学生のとき助っ人で参加した演劇が好きになり高校まで没頭。大学受験に失敗したことで将来を考え直し「美大に行く」と決心し、武蔵野美術短大に進学。就職した日産自動車では車体の色や内装の素材などを考えるチームに長く属し、デザインした車体も世に送り出した。
○…素材の検討のため訪問した布メーカーの工場で自動織機を見たことが人生を変えた。「線が面になっていく様子を見て感動した。すぐ働きながら通える織物教室の門を叩いた」。テキスタイルで創作活動をしたいと40歳を前に退職し、武蔵野美術大学大学院に入学。「造形の基本は日産で学んだこと。感謝は他にも沢山。そして何をしていても創造に無駄な事は無い」と振り返る。
○…制作テーマに悩んでいた頃「ハリスツイード」の産地、ハリス島を訪れた。真夏にもかかわらず曇天で冷たい雨に打たれてずぶ濡れになった瞬間「自然と人間は一体で共鳴している」と直感。以来風景や場のもつ力を表現している。趣味はサークル仲間とオペラを歌うこと。トレードマークのパーマヘアは結婚後「めちゃくちゃに」とオーダーしたところ気に入り30年以上続ける。
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