戻る

海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2022.07.22

綾瀬市トウモロコシ部会の部長を務める
大石 博さん
綾瀬市小園在住 40歳

熱い思いで夢を結実

 ○…夜明け前に収穫し、その日のうちに売り切るという高い鮮度が特徴の綾瀬市の特産品「菜速あやせコーン」に携わって4年目。昨年から部長として生産者11人をまとめ、栽培データの共有のほかメディア対応も一手に引き受ける。「今年は梅雨明けが早く、一層甘味がのった。対面での販促活動もでき充実していた」と今シーズンを振り返る。

 ○…日付が変わるころに起床すると30分後には畑に入り、午前2時頃から収穫へ。静寂の中ひとり、トウモロコシに話しかけながら作業をする。「『大丈夫?』と人に話すように声をかける。丁寧に育てると、しっかりと味で”返事”してくれる」。傷つき品などを加工したポタージュも開発し人気に。「フードロスをなくし、収入アップにもなる。新規就農でも生計を立てられることを身をもって証明したい」

 ○町田市出身。小学生からサッカー、高校では音楽に熱中し、ビジュアル系のバンドでドラムを担当していた。高校一年生で始めた中華料理店チェーンの調理アルバイトで、先輩から「大石の作る天津飯が一番うまい」と褒められ料理好きに。大学を中退しシェフの道に進むと、イタリアンレストランの店長に。次第に野菜の素材のもつ魅力に惹かれていき、農業を志すようになった。

 ○…茨城県での2年半の農業訓練のあと、「本気で農業をやりたい人」を募集していた人のもとを何度も通い、綾瀬の畑を借りることができた。「農家の生まれでない人が就農することがいかに大変か実感したと同時に、自分がモデルとなって成功した姿を見せたいと決心した」。今年2月に結婚し「睡眠時間が3時間でも頑張れる」と幸せそうな笑みを浮かべる。気分転換はドライブで、行先は「畑かな」

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    海老名・座間・綾瀬 人物風土記の新着記事

    海老名・座間・綾瀬 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS