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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2022.11.04

海老名市剣道連盟の会長として創立50周年に立ちあった
伊藤 龍紀(りゅうき)さん
海老名市杉久保住在 69歳

「剣道はいい」次世代にも

 ○…海老名市剣道連盟の第七代会長として連盟創立50周年の節目に立った。10月22日には近隣4市の連盟を招く交流大会を開き、祝賀会も開催した。少子化に伴い剣道人口は減少傾向にあるが、「寒中、暑中も稽古を積み、子どもから高齢者まで老若男女が竹刀一本で心通わせることができる。その剣道を、これからも地域で普及させていきたい」と、新たな半世紀に思いを馳せる。

 ○…山形県米沢市出身。小学4年生のとき、友達がこぞって通う剣道場に足を踏み入れ、小学6年生で全国大会に出場した。「保護者にお医者さんがいて『優勝したらハワイに連れて行ってやる!』と言われ気持ちが高まった」。そんなセピア色の思い出が今も脳裏に残る。「剣道はいいぞ」―。当時の恩師から最初に教わったその一言に、多くの意味が込められていることを知るのはもう少し先だった。

 ○…高校時代に家族で上京し、大和高校から神奈川大学を経て海老名市役所に就職。歴代4人の市長に仕え、2013年には内野市政のもと副市長を拝命した。市役所時代は運動公園の整備や海老名駅東口の開発に携わり、市政躍進の礎を築く仕事に恵まれた。その傍ら、母校の神大剣道部で、昨年まで19年間、監督を務めた。「若い世代の気持ちの変化を学ぶことができた」と、その縁にも感謝している。

 ○…「稽古を共にすると旧知の仲になれる」。剣道の魅力をそう語る。学生時代の恩師からは「剣縁尊重、剣脈善用」を学び、郷里の中興の祖、上杉鷹山の「為せば成る。為さねば成らぬ」の薫陶を胸に、「生涯修行、臨終定年」を唱えた松原泰道を尊ぶ。妻にも感謝し「これからも互いを尊重していきたい」という。孫6人。海老名商工会議所の専務理事。

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