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海老名・座間・綾瀬 社会

公開日:2022.11.18

綾瀬市消防
解体予定の団地で訓練
神奈川県が市に協力

  • 訓練で5階の部屋から要救助者を救出する消防隊

 解体予定の集合住宅を使った消防訓練がこのほど、綾瀬市寺尾中の県営綾瀬寺尾団地で行われた。解体を知った綾瀬市消防本部が県に活用を打診したところ県が了承して訓練が実現した。市消防では「実際の建屋を使用した訓練はめったになくとても貴重な機会」とし、延べ9日間に及ぶ現場訓練を実施した。

 神奈川県によると県営綾瀬寺尾団地には全9棟の集合住宅と集会所があり、いずれも老朽化が進んでいる。今年度は2号棟と3号棟を解体する予定で、合わせて解体する6号棟とともに、2024年度に2棟に建替えられる。

 その2号棟と3号棟を使った消防訓練は、11月2日から7日、9日から11日にかけて行われた。全103人の消防隊員らが参加して、火災を想定した訓練を中心に救助訓練などが行われた。今月7日の訓練では消防第3担当のおよそ30人が訓練に参加し、5階の居室に取り残された要救助者をはしご車を使って救出する訓練などが行われていた。この日、訓練を指揮したベテラン消防士の峯山孝司さん(52)は「普段の訓練では経験できない臨場感があった。開口部の小ささや強度が不確かなドア、障害物など日ごろの訓練では経験できない訓練ができた」と話していた。

 県営綾瀬寺尾団地は、全3期に分けて建て替えが進められ、28年度までにすべての建替えが完了する見通し。

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