海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2023.04.28
県議会議員選挙で海老名市選挙区から初の女性議員として当選した
相原 志穂さん
海老名市中央在住 46歳
しなやかに、活発に
○…任期が始まる4月30日を前に「やることはいつもと変わりません」と自然体で構える。海老名市議時代から行ってきた駅頭での朝立ちもこれまで通り。「いってらっしゃい」と声をかけて市民の通学や通勤を見送る。新しい舞台での挑戦に不安がないと言えば嘘になるが「これからもがんばって」という支えの声は何よりの励み。「教育改革と子育て支援だけでなく、通学路の安全面にも目配せしたい」と意気込む。
○…大和市生まれ、海老名市育ち。田んぼに入って泥だらけになるほど活発な少女は、中学に入学すると初心者ながら剣道部に入部。高校卒業までに初段を取得するほど熱心に打ち込んだ。行政書士である父の跡を継ごうと大学に進学すると、視野を広げるために参加した政治塾で政治に興味を抱くようになった。「理想の将来について話すことが面白くて」。議員を志すような参加者らと国の政策や制度について喧々諤々する中で政治家像を描いた。
○…夫と2人の子どもの待つ家庭に戻れば母親の顔が覗く。留守にする時間を思えば「過保護すぎると指摘されるほど子どもには甘い」と笑う。家事があっても議員活動を続けられるのは、家族の理解があってこそ。「夫の支えや協力は本当にありがたい」と感謝を表す一方で、「少々喧嘩もするけどね」とおまけを付ける。
○…2015年の市議選初当選から教育改革を訴え続けるのは、重度の病を患いながら小学校に通った長男との付き添いがきっかけ。登下校だけでなく、発作に備えて受業中や給食時間も廊下で我が子を見守った。高齢化が進んでいるからこそ、「将来を担う子どもへの支援は不可欠」とし「人を大切に思える世の中にしたい」と訴える。
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