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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2023.06.02

相武台神社氏子委員会の会長として狛犬の再建を行った
本多 公治さん
座間市緑ケ丘在住 78歳

立ち上がり、やり遂げる

 ○…90年間地域の人たちを見守ってきた神社の狛犬を会員38人と協力してよみがえらせた。破損と劣化が激しく、ひび割れが進む中で「なんとかしなくてはいけない」と立ち上がった。再建を企画提案し、会員たちの同意を得て行った事業で「参拝者が増えて、少しでも神社の認知度が上がってもらえれば」と期待を寄せる。

 ○…座間市四ツ谷出身。土木建築を家業とする家庭に生まれ、幼いころから野球に夢中なった。長嶋茂雄選手に憧れて何度も試合に足を運んだ。「友達や従兄弟を集めてチームを作り、よく試合していた」と日が暮れるまで白球を追いかけた。中学、高校でも野球を続けたが足を痛めて引退。高校卒業後は父が病に倒れ、「自分がやらなくては」と一念発起。家業を継ぐために夜間学校で建築を専門的に学びながら、昼間は現場で汗を流した。

 ○…妻と長男家族と寝食を共にする。妻に運動を進められ7年前から始めた散歩は生活の一部。野鳥の躍動感や四季折々の美しい花に魅了され、カメラを手に散歩することが当たり前になった。「望遠レンズは重いから持っていくのが億劫」と苦笑い。妻とは互いの誕生日と結婚記念日に、旅行をしたり食事を楽しむ仲睦まじい間柄で、2人の時間を大切にする。

 ○…「神社の夏祭りでお囃子の太鼓をたたく子どもが減っている」と肩を落とす。地域活動に参加する若い世代が少なく、交流が希薄になっているからこそ、地域で恒例となっている夏祭りやどんど焼きなどの催しには「地元の人だけではなく、新しく座間に来た人もコミュニケーションの場にしてほしい」と力を入れる。「その一つとして神社もみんなから愛される場所になれれば」と思いを語る。

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