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海老名・座間・綾瀬 トップニュース社会

公開日:2023.06.02

海老名市
AEDで「命守る」
収集車に装備、講習も受講

  • AEDと運行管理のタブレットを手にする職員。右は市川所長

 海老名市は今年度から、市直営のごみ収集車6台に自動体外式除細動器(AED)を搭載している。市が確認した県内一般19市での直営収集車両では初めて、という。

 同市直営の家庭系可燃物(ごみ)の収集車は、同市杉久保北の「海老名市美化センター」(市川慎一郎所長)を拠点に委託車両6台とともに12台が運行している。2019年秋の家庭系ごみ収集の一部有料化にあわせて戸別収集を開始すると、職員間で市民サービス向上の機運が高まり、不測の事態に備える収集時の救命活動が検討された。

 この意向を同市消防本部に伝え相談すると、22年度に消防が導入したAED7台が美化センターにも配分された。このうち1台を同センターの施設に設置し、6台を収集車に装備した。実装に向けて44人いる収集員のうち34人が普通救命講習を受講。事務職員12人のうち9人も同様の講習を修了した。

 同市資源対策課の高島常康課長は、「今後も海老名市ならではの収集業務のブランディングに力を入れたい」と意欲を示し、美化センターの市川所長は、「日ごろからごみの減量化に協力して頂いている市民の皆さまの安心に繋がれば私たちの新たな励みにもなる」と話す。

 収集員の飯島一彦さん(58)は、「戸別収集に伴って若い収集員が増え、市民サービスの意識が高まった。これまでにはない現場の活気を感じる」と話していた。

 同センターは今後、毎実施する施設の防災訓練にAED使用を加える考え。未搭載の車両が救命現場に遭遇した際は、運行用のGPS端末から応援要請し、近くにいる収集車両が現場に急行することにしている。

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