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公開日:2023.06.30

綾瀬市園芸協会トウモロコシ部会
菜速コーンの甘みをギュ
濃厚スープに一新

  • コーンスープを持つ大石代表

  • あやせコーン販売会の様子

 綾瀬市園芸協会トウモロコシ部会(大石博代表)が綾瀬産のトウモロコシ「菜速あやせコーン」を使用した「コーンポタージュスープ」をリニューアルし、6月中旬から「コーンスープ」として販売を開始した。

 完成した「コーンスープ」は、「菜速あやせコーン」の配合量を増やしたことで甘みと濃厚さが増し、サラッとした口当たりが特徴。パッケージも一新された。

 大石代表は「菜速あやせコーンの良さを楽しめる商品に仕上がった」と太鼓判を押し、「収穫時期に関わらずスープを飲んでもらい、綾瀬市の名産品に仲間入りしてもらえたら」と期待を寄せている。

 同部会では傷がついたり、先まで実が入らないなど、出荷基準を満たさず廃棄するしか手立てのなかったトウモロコシを利用して「コーンポタージュ」を商品化しており、昨年5月に販売を開始した。生産者9人が「菜速あやせコーンの魅力を最大限に引き出したい」と昨年秋からJA全農と協力して、リニューアルを進めてきた。コーンスープはJAさがみ直売所で販売されており、価格は税込み398円。

 原料に使う「菜速あやせコーン」は、2018年に綾瀬ブランド第1号、その翌年に神奈川県の「かながわブランド」にそれぞれ認定された。重さ350グラム以上、「メロンよりも甘い」のが特徴だ。高い糖度を保つため、甘さのピークを迎える深夜2時頃から収穫作業を始め、6時間以内に売り場へ並べることを申し合わせている。収穫時期は6月中旬から7月下旬ごろまでで、1シーズンあたり約85トン前後が県内市場に出荷されているが、出荷基準を満たさずに廃棄される量も約5トンに及ぶ。

 同部会は6月24日に綾瀬市役所広場で「菜速あやせコーン」の販売会を行った。当日は大勢の来場者が長蛇の列をつくり、販売が始まると、この日のために用意した300本の「菜速あやせコーン」はわずか10分で完売した。親子で来場した30代の男性は「あやせコーンの購入は初めて。買えてよかった。シンプルに茹でて、トウモロコシの甘さを楽しみたい」と笑みを浮かべて家路についた。大石代表は「地元の人たちに還元できて良かった。ぜひ綾瀬のトウモロコシを味わってもらえれば」と話していた。

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