3月24日の茶道体験教室で講師を務める 吉田 紀子さん 綾瀬市綾西在住 60歳
お茶の魅力、伝えたい
○…茶器や道具、四季折々の掛け軸や生け花、そして和菓子。季節感やもてなしの心が散りばめられた茶室の炉で木炭をくべ、湯を沸かし、おもむろに茶を立てる。3月24日の体験会では講師として茶道の魅力を伝える。「茶室の独特な雰囲気を感じてもらいながら、本来のお茶を楽しんでもらいたい」と思いを寄せる。「気軽に参加いただけるのでぜひ」と、軽やかにいざなう。
○…海老名市国分寺台出身。茶道を嗜(たしな)むようになって40年が経つ。友人に誘われたことがきっかけだったが、ほどなく母に師事した。「他の人よりも出来て当然というプレッシャーがあった」と入門当時を振り返る。娘が生まれてからも子育てと並行して月3回の稽古に通い続け、15年ほど前から自らも教える立場となった。今では毎週土曜に9人の弟子を指導している。「弟子の成長を見るのが楽しみ」という。
○…社会人になって久しい愛娘が昨年、一人暮らしを始め、夫と二人の生活がはじまった。海老名青年会議所の事務局を支えて17年、地域に根を張り地域のために活動する会員の活動も支えてきた。「お母さんになった気分になることもある。気がづいたら私が一番の古株になってしまいました」と笑みがこぼれる。趣味は家族や友人と行く海外旅行で、一番のお気に入りはヨーロッパ。「景色や空気が大好き」と、その魅力を語る。
○…年々感じているのは茶道人口の減少。「興味はあるけど、いきなりお茶会に参加するのは難しい人が多いのでは」と感じる。「参加してお茶会の雰囲気を味わい、それを身近に感じてもらえたら」と、体験会に期待を寄せる。茶道の魅力を伝えつつ、「新しい一歩を踏み出すための背中をそっと押してあげたい」と、考えている。
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