座間市栗原で「座間洋らんセンター」を営む加藤春幸さん(43)が、2月25日から28日にかけて台湾の台南で開催された「第23回世界蘭会議(World Orchid Conference)」で、日本代表として蘭の生産業について講演を行った。
世界蘭会議は3年に1度開催される「蘭のオリンピック」と言われるイベント。世界各地の蘭の研究者や生産者が集い、栽培方法や品種改良、環境についての取り組みなど分野ごとに講演する。今回は43の国と地域から関係者が参加し、加藤さんは産業分野で発表を行い、司会進行役も務めた。
加藤さんは、2015年と21年の「世界らん展」で最高賞を獲得した実績と日本蘭生産協会の副会長を務めていることもあり、主催者から直接依頼が届いて日本代表として講演を行う大役を引き受けたという。
講演では、加藤さんが2016年に世界で初めて実用化したLEDの光で栽培する技術についてスピーチ。実用化までの経緯や栽培データなどをもとに、天候の影響を受けないことや蘭の種類に合わせた日照時間の設定ができること、燃料コストの削減などのメリットを英語で説明した。
ヨーロッパではロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、天然ガスの価格が高騰し、生産コストが約30倍になっていることもあり、加藤さんのスピーチは注目を集めたという。
加藤さんは「日本の代表として講演を行わなくてはいけないプレッシャーがあったが、スピーチ後はたくさんの人に『素晴らしい技術を教えてくれてありがとう』と言われた。自分が世界で必要とされている技術を開発したことを再認識した。世界の蘭の栽培技術の発展に少しでも貢献できたことが嬉しい」と話していた。
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