市民サークル「eフレンズざま」を発足させた 稲津 美智子さん 座間市入谷西在住 69歳
趣味は生活の彩り
○…コンピューターゲームを通じて、高齢者の社会参加の促進や外出機会の創出を目的としたサークルを今年1月に立ち上げた。これまで4回の活動で、ゲーム機に初めて触れる参加者へ遊び方や操作方法を教えている。「一人でも多くの方に楽しいと思ってもらいたい」。繰り返しやってみて、少しずつ理解できたという参加者の声を支えに「皆んなでゲームを楽しめる場所をつくりたい」と先を見る。
○…東京都国立市出身。ゲームに魅了されたのは、化学メーカーに勤務していた20代のころ。世界中で大ブームを巻き起こしたシューティングゲーム「インベーダー」だった。「無心になれるいい娯楽でした」。結婚後も夫のパソコンで、夜を徹するほど夢中になった。3人の子どもとはゲームが親子のコミュニケーションツールの一つに。勉強よりも、好きな事柄に集中させることに重きを置いた。
○…派遣社員として働いた勤め先を66歳で退職後、家に閉じこもる状態になった。小田原市の勤務先と自宅を往復する毎日で、人付き合いが少ないことも影響していた。「いわゆるひきこもり。何もしたくなかった」。最低限の家事をこなす生活を2年ほど続ける中、心配する友人から社会参加を促された。座間市主催の講座へ参加し、介護予防を目的とした健康体操や食生活改善推進委員など活動の場と人付き合いを少しずつ広げた。
○…以前読んだ書籍にあった「70代で趣味を見つけるのがいい」という一文に共感し、健康マージャンや体操など新しいことに挑戦する一面も。健康面を考えて日の出から1時間ほどのウォーキングが日課で、定期的な歯科検診を除けば、40代から通院したこともない。「楽しみはまだ先にある」
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