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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2025.11.07

ビナガーデンズオフィスで10月25日に開いた衣服交換会で、運営の中心となった
渡邉 唯さん
海老名市中央在勤 37歳

子育てに笑顔を咲かせる

 ○…サイズアウトした服を募って開いた衣服交換会は、300人以上の親子が来場する賑わいとなった。準備では保育士の同僚と多数の段ボール箱を運び階段を上り下り。普段は園児の抱っこで鍛えられていたつもりが、翌日以降は筋肉痛になった。「仲間と成功させる充実感は半端ないです。まるで文化祭」と余韻を味わう。

 ○…今泉小学校、海西中学校の卒業生で、幼稚園教諭だった母のピアノを聞いて育ち、いつしか保育士が憧れに。大学卒業後、今とは別の保育園に就職したが、「大学で教わった事と現場にギャップがあった」。子どもに対して命令や禁止はすべきでないのに「〜しなさい」の声が飛び交う。4年目に心身を壊してやむなく退職した。職場を変え複数の保育園で働くうち、価値観や働き方の多様さを知った。

 ○…現在の「ほほえみたいよう保育園」に移り、園長を数年間務めた。「大変な仕事」と捉えられがちな保育士について「楽しいし、数を増やしたい」と、働きやすい職場作りを心がける。一方で「保護者にとっては頼れるサポーターでありたい」。今回の衣服交換会も、その延長線上にある。来場者からは「次回はいつ」「ぜひ続けて」など声がちらほら。「以前ここで頂いた」という服を着て来た人にも出会い、手ごたえを感じた。

 ○…「仕事の充実はプライベートの充実から」が持論。休日は息子と虫採りに出かけ、夏の間は自宅に虫かごが積み上がっていた。子どもが寝静まった後に取り組むのはペーパークラフト。ハサミを動かすうちに心身が整い、現場でも役立つという。ネットで動画を交えた作り方を発信しているのは「保育現場の助けになると思って」。昔の自分に重ねて、エールを送っている。

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