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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2024.07.05

タイ古式マッサージの世界大会で準優勝した
柴田 佳穂(かほ)さん
海老名市中新田在住 33歳

あくなき向上心で

 ○…タイ古式マッサージのセラピストとして、主に肩こりや腰痛といった症状に向き合う。手技とストレッチの組み合わせで時間をかけてゆっくりと凝り固まった体をほぐし、施術中は相手の表情や息づかいから痛気持ちいい力加減を探る。来店客が明るい表情で家路に就く様子にやりがいを感じ、セラピストについて「健康寿命の延伸をお手伝いする仕事」と表現する。

 ○…海老名市社家出身。25歳の誕生日に母からプレゼントされたタイ旅行でマッサージに必要な技術を学び、資格を取得した。母はタイ古式マッサージのセラピストとして25年以上のキャリアがあり、「自然な流れで背中を追いかけた」。母を相手に技術を磨き、見識を深めようと、今も著名なセラピストに教えを乞うため「収入の半分は勉強代でなくなる」という。

 ○…祖母の家でよく食べた思い出もあり、幼少期からスイカが好物。食感と食味の良さに惹かれて自宅にはスイカを冷やすためだけに購入した冷蔵庫があり、ひと夏で大玉6個を一人でたいらげる。「仕事後の楽しみなので、一人占めしたい」。スイカ選びは、くっきりした縞模様と軽く叩いて音を確かめるのがこだわり。おこぼれを期待する2匹の愛犬は「スイカのシーズンが終わり近くになると寄りついてこない」と笑う。

 ○…世界大会で結果を残したセラピストの大半は、安定収入を求めて後進育成に向かう中、「いつまでも肩こりや腰痛といった症状を改善する手伝いをしていたい」と語る。表彰式では金メダルとトロフィーを手にして喜ぶ優勝者を目のあたりにして再挑戦を決意した。「体力は回復しました。気力が充実したらもう一度」と技術の研さんを続ける。

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