海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2025.02.07
座間市の講座「井上兄弟の強さと試合を100倍楽しむ秘訣」で講師を務めた
荒谷 龍人さん
座間市相模が丘市在住 37歳
逆境に恵まれて
○…座間市が誇るプロボクサー、井上兄弟の魅力や試合の見どころを語る様は「ほとばしる」という表現がぴったり。減量や試合前のメンタルなど、元プロボクサーとしての経験談も持ち時間ぎりぎりまで語った。親交のある2人の横顔を伝えることで、あきらめないこと、続けることの大切さを知ってほしい。最近は小中学校に講師で招かれ、子どもたちに語る事もある。
○…東原小学校、南中学校のOB。部活ではサッカー部キャプテンまで務めながら「強くなりたい」一心で自宅ではサンドバッグやダンベルも揃え、誕生日のプレゼントも親に筋トレ用具をリクエストした。18歳で入門した相武台のジムに、のちに世界チャンプとなる井上兄弟がいた。「もう1ラウンド」を口癖に自分を限界まで追い込む姿は忘れられない。
○…19歳の頃市内でバイク事故に遭った。大腿骨が折れ、肺がつぶれ、命は取り留めたものの医師からの宣告は「まともに歩くことは無理」。頭が真っ白になり、その後、生かされた意味を考えるようになった。車いすのままトレーニングを再開、退院後も事故前との落差に打ちのめされながら、リングに戻った。「観る人に勇気を」と、自らを「漢」荒谷と称して東洋太平洋タイトルマッチにも挑戦。通算25戦14勝10敗1分けで現役時代を駆け抜けた。
○…自宅では5歳の子のパパで休日は家族でイオンモールへお出かけする。自身の試合動画を見せることもあるが「同じような苦労をさせたら可哀想」と本音がちらり。30歳でパーソナトレーニングジムを立ち上げ、直後にコロナ禍に見舞われた。振り返れば紆余曲折も「成長への負荷」と捉える。逆境を糧にした胸板は厚く、見せる背中は凛として広い。
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