神奈川県議会議長に就任した 長田 進治さん 海老名市本郷在住 59歳
「喜びと重責担う」一年に
○…「県議を長く続けてきた中での一つの到達点。とても光栄なことです」と第118代神奈川県議会議長に選出された思いを口にする。海老名から議長に選出されたのは、確認できる限り明治初め以来。「喜びと責任の重さを感じています」。妻や息子たちからもSNSで祝福の連絡をもらい、近所に住む母も「とても喜んでくれました」。海老名市議に初当選したのは1995年。2007年から県議を務め、現在5期目となる。
○…海老名市本郷の農家の次男として生まれる。当時はまだ、のどかな農村。周辺で住宅開発が進む中、引っ越して来た友人の家に遊びに行った際、初めて口にしたのが「マーマレード」だった。「『みかんの皮なんて食べられるの?』って思ったのを今でも覚えています」と笑顔で話す。
○…有馬小・中学校を卒業後、県立座間高校へ。在学中、曖昧だった将来像を見かねた恩師からの「4年生大学に行け」という助言で大学を受験。進学した拓殖大学政経学部は「当時、保守的な思想が強い学風の中、戦前戦後の日本の歴史の学びを深めるきっかけになった」と振り返る。大学卒業後、議員秘書として政治の道へ。29歳で海老名市議に初当選し、子どもの頃からの夢を叶えた。
○…息子二人は家を離れ、現在は妻と二人暮らし。読書好きが高じて、郷土史を基にした時代小説など3冊を上梓している。「議員となってブログを書いていたことが、書くことの訓練になったのかな」。父が残してくれた畑での野菜作りも趣味のひとつ。「朝5時から畑にいますよ」。息子夫婦などが集まる時など、野菜を使った料理を振舞うことも。「でも、この一年はお休みですね」。議長としてまい進する一年が始まった。
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